本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする 読自 の技術 [単行本] 小飼 弾 (著)

2013年3月12日火曜日

書評 小飼 弾 読書術

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本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする〝読自〟の技術


【簡単な感想・購入動機】

読書術的な本は好きで,いくつか読んでます.
今回はその中の1つとし,この本を読んでみました.

本好きな人で,読んだ本はできるだけ多く自分のものにしたいと思う人もいるだろうし,そんなことは関係なく読んでいるだけで楽しくて読みまくっているという人もいるでしょう.

前者のような考え方をするのも無理はないと思いますが,どちらかというと後者のような考え方のほうが楽しい上に本当に自分のものになるのかなとも思います.

もちろんどちらも正解ではないと思いますが,自分もたくさん本を読んで知識・知恵を得たいという気持ちもあるし,楽しく読書したいという思いもあります.この2つをうまく折り合いを付けて読書していきたいです.

私は,この2つの折り合いを付けるという 意味で自分なりの解決策を模索して,読書術的な本を好きで読んでいます.

このような本を何冊か読んで,共通的に大切だと思ったのは,読書術的な点はいろいろな方法を真似しながら自分にあったものを選び,批判的に読めるようになることが大切でしょう.あと,読書を勉強ではなく楽しい趣味とすることも大切だと思います,

現在の自分の方法としては,読んだ本の本質的な部分を簡単にまとめてブログを利用してアウトプットしています.このアウトプットのとき自分の考えをまとめているという感じです.ブログでのアウトプットは義務的に考えないで気楽にやっていくつもりです.

以下に本書のコアとなりそうな部分を引用してみました.

今まで読んできた読書術的な本と比べて読みやすい本で,他の本といいたいことが共通している部分も多いと思います.

ちなみに,たくさん本を読んでいる人は,「いい意味で」変わった人が多いような気がします.
この著者もそんな1人でしょう.

【引用】

モノも思考も,固定させてはいけません.循環させることが大事.
P.97

これがなければ,今あるものを改善・改良して進化することはできないと思う.
なにごとも循環させることは大切で,その中でインプットとアウトプットを繰り返すことが大切だと思う.思考だけでなく「お金」の循環という意味でも同じことがいえそうだ.

本を読めばそれだけ多くの着想を得られるからです.多くの着想を得られれば,それだけ稼ぐチャンスも増えます.
P.122

問題にぶつかったり,うまくいかないことがあったりしても,ひねり出せる代案が自ずと増える
P.124

もちろんこういったメリットも読書にはあると思うが,1つの問題点・事象に対して様々な視点から見ることができるようになることも大きいと思う.

「凡庸なプレイヤーは,今パックがあるところに駆けていく.俺はパックがこれから行くところに行く」
P.171

グレッキーというアイスホッケー選手の言葉だそうで本の中で引用されてました.
基本中の基本かもしれないが,これがなかなか難しい.物事の本質をとらえていないとできないことでしょう.体を動かすスポーツを,物事を考える思考に置き換えたとき,これができるようになるためには,読書は大切なツールとなるのでしょう.


自己紹介

Japan
某電機メーカの知財部員(元エンジニア)です.

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