【書評】残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ) [新書] 山崎 将志

2012年7月21日土曜日

ビジネス 山崎将志 書評

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残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)

(書名・画像はamazon様へのリンクになっています)

【簡単な感想・購入動機】
残念な人のお金の習慣に続き山崎将志氏の残念な人シリーズで代表的な本ということで読んでみました. お金の習慣より前に出された本.

仕事をする上でプライオリティ付けをしっかり行うというべきであり,それを行うにはどうしたらよいか.それを実例を入れて説明している.

物事の「前提」を大切にし,全体像からトップダウンで考え,プライオリティ付けをしっかり行う.という内容.

いろいろな事例が取り上げられてるが,この本で一番いいたいことは赤文字で書いたところだと思う.たしかに,これは重要なことなので,この部分が読み取れればいいかなと思いました.

【内容のまとめ】

プロローグ

・残念な人とは,プライオリティ付けの正否,適否を考えない人,あるいは誤る人

1章 残念な人はつくられる

・試行錯誤する機会を与えられないという仕組みは,残念な人を作ってしまう.

・上のポジションを目指すのであれば,作り出す仕事ができる力をいかに身につけるかが大切.
つまり徹底して考える.人が作ったものをただ使うだけでなく,その間のプロセスを考える,さらには作ってみる.

2章 二流は掛け算で考え,一流は割り算で考える

・仕事とは労働力を時間単位で提供することではない.

・無関係な人には過剰でもサービスを受けている側はすぐに慣れてしまう.真実はこういう数字で表せない超細部に宿っている.

・ノウハウは公開しても問題ない,大変なのは実行することだから.

・仕組みを大きくするには,普通の人が少し頑張ればできるような仕組み,仕掛けが必要.

二流は掛け算で考え,一流は割り算で考える
二流は積み上げ式,一流はセオリーを知っているので全体から割り戻したり,計画から逆算する.
優れた事業計画は,常に市場に対するシェアをベースに考えられる.

・すでに評価を得ていながら,なおも不断の努力を続ける.
これが多くの人が実行できない基本行動.

3章 残念な人は「塗り絵」ができない

・全体像から逆算する過程で,その状況のプライオリティが見えてくる.

・時間の使い方を自分自身で決めていると,時間の使い方に無駄が生じず,しかも仕事そのものが楽しくなる.

塗り絵コンセプト
1.何を描くのか決める
2.全体像を明確にする
3.重要な部分にまず集中する
4.効率的に仕上げる
この段取りはあらゆる仕事に必要なこと

・ある時点で見切り,損切りすることは,成果をあげるためにきわめて重要

4章 機能だけを磨いても二階には上がれない

・考え方,前提条件は絶対に共有しておかないといけない

・今の仕事で成果を出す,成果を出す行動様式を持っていることが,次の仕事で成功するために必要

・経営者の仕事はビジネスモデルを考えることと,優秀な人が集まり,それを維持する仕組みを作り,運営していくこと.

5章 人生を残念にしないためのプライオリティ

・上限は自分で決めてしまうもの.お金上限も財布や銀行口座でなく,人の頭の中にある.

・やりたいことを見つけるには,やりたくないことを明確にすればよい.その上で目標を紙に書くと必ず実現する.文字という形ができて,初めて考えが具体化する.

・プライオリティは状況依存であり,相対的である.

自己紹介

Japan
某電機メーカの知財部員(元エンジニア)です.

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