【書評】国盗り物語(一) 司馬遼太郎

2012年5月25日金曜日

司馬遼太郎 書評 小説(歴史)

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国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)

(書名・画像はamazon様へのリンクになっています)

・内容 (内容はamazon様より拝借)
世は戦国の初頭。松波庄九郎は妙覚寺で「智恵第一の法蓮房」と呼ばれたが、発心して還俗した。京の油商奈良屋の莫大な身代を乗っ取り、精力的かつ緻密な踏 査によって、美濃ノ国を“国盗り”の拠点と定めた!戦国の革命児斎藤道三が、一介の牢人から美濃国守土岐頼芸の腹心として寵遇されるまでの若き日の策謀と 活躍を、独自の史観と人間洞察によって描いた壮大な歴史物語の緒編。 
・著者略歴(著者略歴はamazon様より拝借)
司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた’60(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を 一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93年には文化勲章を受章。“司 馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72(本データはこ の書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

・購入動機,感想とか
歴史小説が好きな友達が読んでて,おすすめっぽいこと言ってたのを思い出して購入.
司馬遼太郎作品では有名な国盗り物語.(一)(二)が斎藤道三,(三)(四)が織田信長です.

司馬遼太郎作品は初めて,というか歴史小説も初めて.読み始めてみると,読みにくいかも・・
なぜなら漢字が難しい.普通の読み方しないやつは全部ふりがなふってください;;
と,思いつつも読み進め,話の内容がわかってくると普通に読めるようになりました.

野心家で計算高く,運動神経抜群な松波庄九郎(斎藤道三)がいろいろやってくれます.
次は何をやるんだと期待を膨らませながら読み進めることができました.
(一)では美濃盗りの足がかりを作る.(二)も読みたくなる一冊.

これで歴史小説も怖くないぜ・・

以下好きなフレーズ を2箇所を抜粋.少し攻撃的というか,ものすごいポジティブというか,
自分もこのくらいポジティブに生きたいと思いました.

庄九郎の人生には目的がある。目的があってこその人生だと思っている。生きる意味とは、その目的に向かって進むことだ。(P.289)
生のあるかぎり激しく生きる者のみが、この世を生きた、といえるものであろう。(P.331)

・蛇足
司馬遼太郎の作品は,現代日本人に歴史上の有名人物のイメージを植え付けてるそうな.
すごい作家です・・
以下Wikipediaより
司馬の作品はベストセラーかつロングセラーとなり、また多くが映像化された。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、西郷隆盛、福沢諭吉らは多くの作品に重複して登場しており、現代の日本人が持つ「彼等の人物イメージ」は司馬の小説に大きく影響をうけている。




自己紹介

Japan
某電機メーカの知財部員(元エンジニア)です.

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